鹿児島韓国研究会について
会の趣旨
鹿児島は古代から朝鮮(歴史的用語として使用)と大変深い関係にあり、人間の直接的な行き来も頻繁でした。すぐに思いつくだけでも、高麗時代の倭寇、朝鮮時代の壬辰・丁酉倭乱、そして相互の漂流民とその送還など、日本の他地域に比べても突出しています。近代になってからは、さらに多くの人々の行き来やものの移動が行われ、現在、韓国人は鹿児島を訪問する主要な外国人になっていますし、韓国は鹿児島県人にとって、重要な海外旅行や仕事の対象になっています。また、鹿児島市内には、「高麗町」という地名が残っており、県内には420 年以上前に鹿児島に「連行」され、定着した朝鮮ルーツの村落が存在するなど、戦争を含む交流の跡を直接にうかがうことができます。
鹿児島でも、韓国語を学ぶ人口は、徐々に蓄積されています。また、韓国の地域や団体と継続的に交流を続けている人々もたくさんいます。それにもかかわらず、さらに深く、韓国(や北朝鮮)に関して学んだり、お互いの経験を交流する機会がないことは、とても残念なことでした。
日本と韓国の間には、歴史問題や領土問題が存在していることは、厳然たる事実ですが、それらを越えるのに何よりも重要なことは直接的な相互交流です。
私たちは、隣国韓国の歴史や文化、社会や政治などを学んで、より深く理解し、対等で誠意のある交流の土台を作ろうと、「鹿児島韓国研究会」を立ち上げることにしました。韓国に関心のある方たちが多数、集まって、共に学びあうことを期待します。
2018年4月
「鹿児島韓国研究会」発起人(五十音順)
石川みどり、井上和枝、太田秀春、
木村拓、新村恵子、高橋加泰、
鶴田かおり、福留眞喜子
会の沿革
2018年3月 | 「鹿児島韓国研究会」の一活動として、「韓国の新聞を読む会」 設立、月2回ずつ、主に「東亜日報」を読む。 |
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2018年5月13日(日) | 宝山ホール第5会議室にて「鹿児島韓国研究会」創立 総会および講演会開催 |
2019年3月21~24日 | 韓国踏査旅行(12名参加) 韓国「茶香会」と交流協定締結 鹿児島市国際交流活動助成事業に選定され、406,700円の補助を受けた。 |
2019年5月12日(日) | 第2回総会および第5回講演会開催 同5月平成31年度生涯学習プラザ(サンエール)登録団体の認定を受けた。 |
2019年7月 | 鹿児島市ネクスト“アジア・鹿児島” イノベーション戦略推進モデル創出支援事業として、「韓国伝統文化と鹿児島茶の出会い」が選定を受ける。 |
会則
鹿児島韓国研究会会則(2018年5月13日発会式にて承認され、同日より施行)
- 第1条
- (名称)本会は鹿児島韓国研究会と称する。
- 第2条
- (目的)本会は会員の韓国に対する理解の総合的な向上・発展に寄与することを目的とする。
- 第3条
- (活動)本会はこの会の目的を達成するために次の活動を行う。
- 1.会員相互の討論・協同研究などの活動
- 2.講演会・研究会などの開催
- 3.会誌の編集発行
- 4.その他必要な活動
- 第4条
- (会員)本会の目的に賛同し、年会費を払うものを会員とする。
- 1.会員はこの会のあらゆる活動に参加できる。
- 2.会員は会誌へ寄稿し、配布を受けることができる。
- 第5条
- (総会) 本会運営の方向を決定するのは総会である。会員は総会に出席し発言し議決に加わる権利を持つ。
- 1.総会は年1回,運営委員会が招集する。総会の議決は出席会員の過半数による。
- 第6条
- (運営委員会)本会の運営にあたり運営委員会を置く。
- 1.代表運営委員1名、運営委員の中から互選する。
- 2.運営委員 若干名、例会・会誌・会計担当等を置く。
- 3.以上の運営委員は総会において最終的に選出され、会務を執行する。
- 第7条
- (会計年度)会計年度は5月1日から翌年4月30日とする